ガンキャノン完成

 「MS VOR!!」版ガンキャノン、完成しました。
(結構前ですが・・・)

その後、そのガンキャノンの複製を生かして、
鎌田先生作例版ガンキャノンも作成し、UPしております。

この鎌田ガンキャノンから少し製作手法(方向性)を変えてみました。

いままでは鎌田先生直系の「できる限りエポパテで作成」という手法にこだわっていました。
というのも、この手法で得られる絶妙な形状の緩さが、
近藤先生のデザインラインを表現するのにぴったりだからということの他、
近藤版=鎌田造形としてインプットされていたというのもあります。

ですが、それを1/400にそのまま落とし込むと、
少し形状がだるくなりすぎるんですよね・・
肉眼で見ている分にはさほど気にならなかったりするのですが、
写真にとると、目が細部に向かうせいか、形状のだるさに愕然としたりします。

そんなわけで、最新作の鎌田ガンキャノンでは
ダクト類はエポパテスタンプ法ではなく、プラ板でのスクラッチに切り替えてみました。

また、パネルラインについても考え方を変えてみました。

いままではスジ彫り+墨入れという一般的な手法をとっていたのですが、
そうなると、どうしてもラインは0.1㎜以上になってきます。
(上手い人はもっと細い線も掘れるでしょうが・・・)


1/400で0.1㎜とすると1/1では4㎝ということになります。
自動車のボンネットあたりを見てみますとわかるかと思いますが、
4㎝のパネルラインって、ちょっと異常なくらい太いです。

そう考えると、1/400の模型でのパネルラインは
0.05㎜以下くらいでなくてはいけないということになります。
それをスジ彫りとなると、ちょっと無理があります。
仮に掘れても、サフ、塗装で埋まってしまう・・・

なので、鎌田ガンキャノンではパネルラインを掘らずに、
フラットな状態で仕上げ、基本塗装後に0.2㎜シャーペンや、
ファレホにて描き込むという手法で表現してみました。

まだまだ模索状態でして、仕上がりを見ても、
あまり明確な効果があるように思えなかったりもするのですが・・
今後も1/400表現の模索を続けてみたく思います。

さて、ガンキャノンを完了し、
現在はリックディアスの塗装準備を進めるとともに、
こちらも進めています。



ゴブリンとジャギュアです。
小型機のゴブリンと大型のジャギュアということで、
こうして並べると結構な身長差があって面白い。

両機ともいつも通り、マジックスカルプ、レジン棒、プラ材による製作です。





1/400 ガンキャノンと1/400 リックディアス

 その後のガンキャノンとリックディアスです。
ぼちぼち塗装に入ります。


ガンキャノンは「MS VOR!!」第3話のバージョンで作成しています。
近藤先生による正面設定画を基にしたのですが、
これがなぞのパースがかかっていて、そのままに立体化すると、
すごく短足になってしまう。
その辺を整合すべく、何度もバランス調整を繰り返して、
今回の状態に至っています。

この辺の近藤マジックが厄介なんですが、
画稿のイメージをできるだけ崩さずにいかに立体化するかというのは、
結構やりがいのある作業で好きだったりします。



現在製作中アイテム

 今年の頭に引っ越しをしました。

築100年ほどの旧家を購入し、
リフォーム作業などに追われていたことも有り、
ほとんど模型は触れていなかったのですが、
ようやく落ち着いてきまして、模型再開しております。

そんなわけで、現在製作中のもののご紹介など。

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まずは、1/400ガンキャノンです。
「MS VOR!!」に登場する陸戦バージョン。

すでに全身のパーツがそろっており、
表面処理に入りつつあります。

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次は1/400リックディアス

頭、胸周り、腰回りはスクラッチですが、
手足、背中はガンコレを流用できたので助かりました。

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そして1/400スツーカ(ゴブリン)

こちらはスカート、腕は過去に作成したドワッジの複製から改造していますが、他は新規パーツによるスクラッチ。

まだまだ完成度は低いですね。
今後詰めていきます。

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最後は1/400ジャギュア

全身フルスクラッチ。
手足は片方を作って複製してそろえています。

1/400近藤版シリーズではこのジャギュアが記念すべき20作目にあたる予定です。

そんなわけで高難度アイテムに挑戦してみた次第です。


以上、今後随時HPにアップしてまいりますので、

お楽しみにどうぞ。

1/400 近藤版リックディアス

 現在、こんなものを作っています。


1/400近藤版リックディアスです。

前作のギラドーガ、ザクFZ、シュツルムイェーガーと、
スクラッチ度の高いアイテムが続きましたので、
今回はガンコレを適度に流用できそうなアイテムとして、
リックディアスを選びました。

赤い部分がガンコレから流用部、
白がプラ板、肌色がマジックスカルプです。
進捗率70%といったところでしょうか。


なお、リックディアス以降はまたスクラッチ地獄(天国)が続く予定です。




ギラドーガ、ザクFZ完成

 1/400ギラドーガ、ザクFZ完成しました。

親サイトにUPしておりますので、
よろしければごらんください。

近藤版ギラドーガは親サイトに書いています通り、
学生時代に旧キット改造して以来、何度か作成してきたアイテムです。
押し入れからその時の作品を出してきました。



左側の海坊主みたいなのが学生時代当時の作品です。

当時は今のように情報もなく、マテリアルも工具も少ない時代ではありますが、
それを差し引いても、なんともいなたい。すごく弱そう。
こう見ると少しは造形技術や勘は向上しているんですね。
まぁ25年ほど前の作品ですので、当たり前ですが。

さて、次回作もすでに着手しています。
近日中に作成状況をUPさせていただきます。



製作中アイテム紹介

 現在製作中のアイテム紹介です。

まずは先日の記事の中で紹介した1/400 ギラドーガ

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一応全身そろった状態でして、
ディテーリング、表面処理に入ります。
Bクラブから刊行された最初の「新MS戦記」の中表紙に
3面図が載っているので変にバランスに迷うことなく進められています。

もう一体、こんなものも作成中です。

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1/400 ザクFZ(ザク改)です。

近藤版のザクFZと言いますと、
「MS VOR!」に数話登場していたり、
ポケ戦のイメージボードでも多々書かれていますので、
それらを参考にするのですが、そもそもFZ自体がバランスがとりにくく、
苦戦しています。

近藤先生はFZを比較的太目な重装甲にイメージしていらっしゃるのか、
太目の画稿が多いので、そちらに寄せつつ作成しています。

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作製イメージとしてるのはこちらのFZ
うーんかっこいい。
かなり太めです。

まだまだ遠いですね。
今後難航しそうです。



1/400 近藤版ギャプラン 3種完成

 

近藤版ギャプラン3種、完成しました。
Witching Hour にUPしていますので、
ご覧くださいませ。

複製での失敗やら、スジボリ地獄やら・・
かなり苦労したおかげでいろいろと勉強になりました。

次回作はギラドーガかな。
実は他にも作成開始しているアイテムがいくつかあります。
追って公開してまいります。





おゆまる複製法

Witiching Hour Diary、ひっこしました。
今まではtumblrを使っており、気に入っていたのですが、
tumblrはブログというよりもSNS的な性格もあるため、
tumblr登録者以外からはあまりアクセスが良くない部分もあり、気になっていました。

そこで、非模型ブログで使用しているブロガーに引っ越すことにしました。
今後ともよろしくお願いします。

さて、引っ越し後1回目の記事は
技術紹介となります。
自身がやっている「おゆまる複製法」を紹介いたします。

おゆまるとはダイソーなどで売っている子供向けの粘土おもちゃでして、
通常はゴムブロックのような状態なのですが、
80度以上のお湯で煮ると粘土状になります。
この性能を利用して型取りに使うこと自体はポピュラーでして、
いろいろな方が「おゆまる複製」をやっていらっしゃいます。

ですが、おゆまるは型取り用シリコンほどは転写性能が高くなく、
また、粘土状ということもあって、きれいに型を作るのが難しく、
気泡が入ったり、マスターモデル全体をくるみこめなかったりといったトラブルがあります。
そこで以下のような方法でそういった問題を回避しています。

まずは型取り準備としてブロックで枠を組み、
底面にプラ板を貼り、その上にマスターモデルを接着します。
接着は後で強引にはがせるように瞬間接着剤を点つけで行います。

写真の上の方にあるのは枠に内寸に合わせた「押し子」となります。


おゆまるを煮込みます。
ちなみに鍋は100円ショップで購入したものです

枠の中に適量のおゆまるを入れ、「押し子」で上から押し込みます。
この時、枠組みが壊れたりしますので注意です。
ですが、枠が壊れるくらい強く押し込んだ方がいいです。


「押し子」を押し込んだ状態で全体を水道で冷やします。
この時点でおゆまるが露出している部分はありませんので、
直接流水が当たらず、冷えにくいのでじっくりと冷やすようにします。
冷えておゆまるが固化したのを見計らって、
枠組みを外していきます。


こうして出来上がったのがこちらです。
マスターモデルはおゆまるの中に埋もれた状態になっています。


アートナイフなどで型に切れ目を入れてマスターを取り出します。
この時、ナイフの刃は新しいものに変えておいた方が無難です。
結構、おゆまるは切りにくいので。

なお、左側に置いてあるマスターはガンコレのギラドーガを加工したものです。
ガンコレは塩ビ製なので幅増しや幅詰めは簡単なのですが、
表面処理やディテール彫刻はしにくいです。
なので、大まかなアウトライン作成まではガンコレベースで行い、
以降はレジンやパテに置き換えてやっています。




レジンを流します。
計量にはコンビニで売ってるドリンクのカップを流用しています。
この手のドリンク、好きなのですが
プラごみが多く出るのが嫌い。
なので、洗って保管しており、こういう時に使います。
貧乏くさいですが。

型は周囲にバックアップのためにブロックで型入れ時と同じように枠を組んでやります。
これで型がゆがんだり、刃物を入れたところが開いたりということが防げます。

レジン流し込みの際、片面型なので、
まず間違いなく気泡が入ります。
できるだけ抜けるよう、硬化前に楊枝などでつっついて気泡を追い出します。



硬化を待って複製完了です。

レジンを流すところはごく普通の作業ですが、
型作りの際に加圧するのはポイントです。
パスカルの原理によって、流動性の低いおゆまるでも
しっかりとマスターを転写してくれます。

なお、ここまでの作業時間は1時間もかかっていません。
レジンの硬化待ちを踏まえますと、実働は20~30分くらいかと思います。
それで材料置換や左右共通部品揃えができるというのは
魅力的です。

以上、おゆまる複製法のご紹介でした。




1/400 近藤版ギャプラン その3

 以前より進めております、近藤版ギャプラン近況です。


今回、基本形状を作成後、複製して
サイドストーリーオブガンダムZ版、
ジオンの再興版、ご意見無用ファクトリー版の3種のギャプラン(シュツルムイェーガー)を作成しています。

まずはサイドストーリーガンダムZ版です。

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サイドストーリーオブガンダムZ版は
ティターンズが運用したシュツルムイェーガーです。

ガンポッドの断面形状が楕円なのが特徴的です。
また、腕はガンポッド内に埋まっていて腕が独立可動せず、
腕を振り回すときはガンポッドごと振るという構成になっています。
これでもアニメのギャプランに一番近いタイプかと思います。

飛行形態で作成中です。
白いところはレジン、肌色はマジックスカルプ(エポパテ)です。


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次は「ジオンの再興」版です。
作中の名称はシュツルムイェーガーではなく、ギャプランです。
ティターンズ開発のシュツルムイェーガーをジオンが再開発した機体という設定です。(半分自分設定です。)

こちらは素立ちで仕上げています。
バランス取りにかなり苦労しており、
何度も各パーツのサイズを調整しています。
何とか落ち着いてきており、3機の中では一番進捗度が高い状態です。


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最後は「ご意見無用ファクトリー」版です。
ご意見無用ファクトリーから出ていた1/220ガレージキットを模して作成しています。

設定ではジオン仕様の宇宙用ギャプランとなります。
宇宙用の量産開始とともに、名称はシュツルムイェーガーに戻っています。
(自分設定)

大きなスタビレーター、メリハリの利いたガンポッド形状、細めの足など、
3種中、一番異形というか、生物的なデザインかと思います。
だからというわけでもないですが、少し躍動的なポーズをつけています。


3種とも少しづつ仕上げに入っています。
面が多いので仕上げに苦労しそうです・・・

1/400 AWACSザク 完成

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AWACSザク、完成しました。

旧ザク、水ザクに続いて自作1/400ザク複製品改造の第4弾となります。
ザクバリエーションは今後さらに2機ほど作りたく思っています。

前作のガンタンクがどうも汚く仕上がってしまいました。
「汚し」ではなく単純に「汚い」という感じで、
なんというか雑な仕上がりになってしまいましたので、
今回は汚しはほとんど行わず、仕上げてみています。


サフ後、ファレホで基本塗装。
墨入れもファレホで描いています。
ちょっと塗料の攪拌が足りなかったのか、
一部変にツヤが出てしまい、最後にクレオスの「スーパークリア艶消し」を吹いたのですが、
それでもツヤが落ちないので、
同じクレオスの「プレミアムクリア艶消し」を吹いてみました。
このプレミアムクリア、初めて使ったのですが、
すごい艶落ちっぷりで、色味の沈みも少ない印象です。
ちょっと艶の落ち方が強すぎる印象もありますが、
今後も使っていこうかと思います。

さて、次回作はギャプランです。
以前書きました通り、
サイドストーリーオブガンダムZ版、ジオンの再興版、
ご意見無用ファクトリー版の3種を作成進めています。
それぞれの微妙な形状違いを再現するつもりです。
ご期待くださいませ。


ガンキャノン完成

  「MS VOR!!」版ガンキャノン 、完成しました。 (結構前ですが・・・) その後、そのガンキャノンの複製を生かして、 鎌田先生作例版ガンキャノン も作成し、UPしております。 この鎌田ガンキャノンから少し製作手法(方向性)を変えてみました。 いままでは鎌田先生直系の「でき...